五月 例大祭

祝詞と舞楽で、御祭神の還りを祝う祭り

May

南宮大社では例大祭として「神幸式」と「蛇山神事」が行われます。神輿は3基、南宮大社から御旅神社に神々をお運びする行事です。御旅神社にて一連の神事をおこない、再び南宮大社に戻ってきます。一年でも一番大きなお祭りとして、多くの方々が参拝に来られます。

神幸式と蛇山神事

神幸式は南宮大社がかつては北へ2キロほどの府中の御旅神社の地にあったという伝承から、年に一度、御祭神がそこへ神輿に乗ってお帰りになる行事です。
神事の後、神幸式に奉仕する氏子たちが法被姿も勇ましく、続々と高舞殿に集まり、三基の神輿と共に御祭神の神霊が移されるのを待ちます。神霊が移されると神輿が行列をともなって府中の御旅神社に向かって出発します。行列は力強く垂井の町中を進み、御旅神社に着くと遷霊の祝詞が奏上され、一連の神事が行われます。
神事が終わると「胡蝶の舞」が奉納されます。「胡蝶の舞」は、頭には山吹の花をつけた冠、背には蝶の羽をつけた巫女が、右手に山吹の小枝を持って舞う独特の舞楽です。本社へ帰る際、宮代の市場野まで来ると、祭礼場で神輿は「神輿上がり」に安置され、「楽車(だんじり)」の上で男児による還幸舞が始まります。舞は「羯鼓舞」「脱下舞」「竜子舞」の三種類があり、総称して還幸舞と呼ばれ、国指定重要無形民俗文化財になっています。

もう一つの神事である蛇山神事は、神幸式と平行して行われます。こちらも国指定重要無形民俗文化財であり、五穀豊穣を願う農耕信仰の神事であります。
5月5日の午前一時、南宮山の奥にある蛇池より降神した蛇頭を宮代の市場野の祭礼場に運び、蛇山という高さ13メートルの櫓の上に取り付け、明け方から神輿が還幸するまで「ドンドコドンドコ」の囃子に合わせて蛇頭を上下左右に勢いよく揺り動かし、口を開閉して舞い続けます。五人囃子の音色が一段とせわしくなると、蛇山の上の蛇頭と、楽車(だんじり)の竜子舞が激しく乱舞して祭りはフィナーレを迎えます。